
・コーヒーの美味しさをチェックするカッピング
私たちみちくさのメインの仕事は焙煎です。
生産者たちが届けてくれる最高品質の素材からコーヒーとしての香り、甘さ、酸味、苦味を引き出し素晴らしいバランスで仕上げるのが私たちの役割です。その役割をチェックするのが”カッピング”と呼ばれるコーヒーの味わいを審査する方法です。
cupping_form_new ←このような用紙に記入しながら各項目をチェックしていきます。
家庭でもチャレンジすることができるのでぜひチャレンジしてみてください。コーヒーの味わい方がより深くなって楽しくなりますよ。
それでは順を追ってみていきたいと思います。
「用意するもの」
コーヒー豆…10g
コーヒーミル…挽きムラが少ないもの。
沸騰したお湯…150g
カッピンググラス…耐熱のもの。
カッピングスプーン…ある程度の量をすくうことができるもの。スープスプーンやレンゲなどでも代用可能。
スプーンをゆすぐお湯
キッチンタイマー
カッピング 全体の流れ
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カッピンググラスに粉を入れてまず粉の匂いを嗅ぐ。(ドライ)
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グラスにお湯を注ぎ、キッチンタイマーをスタート(カウントアップしたほうが後々便利)
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1分後を目安に香りのチェック。(クラスト)
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4分後を目安に表面に浮いているコーヒーを沈めるように攪拌する。この時の香りもチェック(ブレイク)
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表面の泡や浮かぶコーヒーの粉をスプーンでそっと取り除く。このあとしっかりスプーンをゆすぐようにしましょう。
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テイスティング開始。スプーンでコーヒーをすくい口に含む瞬間に一気に吸い込むようにすすります。
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これをコーヒーが冷めるまで様々な温度をチェックしていきます。キッチンタイマーをカウントアップにしているとこの時間だとこの味わいがチェックしやすいということがわかりやすくなります。
簡単に言えば挽いたコーヒーの香りと、お湯を注いだ瞬間の香りとその後に立ち上る香りを楽しむ。そして、粉を外したコーヒーを口に含み味わいを楽しむわけです。
もちろん私たちは、楽しんでいるわけではなく(といいつつもかなり楽しいですけど・・・)真剣に焙煎のブレがないか、味わいはきちんと表現できているかをチェックしていくわけなんです。
やっていることはコーヒーを淹れて楽しむことととほとんど大差はありません。
なぜ、わざわざこのような手間をかけるかというとフィルターを使わず、ブレのない形でテストすることで確実にコーヒーの持つ味わいを確かめようということなんです。
次回、ひとつひとつのチェック項目について見て行きたいと思います。
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